筋を通した佐幕派大名
紀州、尾張、彦根三藩の徳川家への背信行為を責め、徳川家再興のために戊辰戦争を戦った上総請西藩主・林忠崇。箱根・小田原で戦い、奥羽越列藩同盟に参加、磐城戦争を経て徳川家の存続が確認されて抗戦目的が達成されると降伏に応ずる。 その後明治になってから生活は困窮するが、爵位を獲得でき、昭和16年94歳の一生を終えた。 歴史の中に埋もれてしまった小藩ながら筋を通した一大名の物語。
信念に生きた最後の殿様
幕末の動乱期に、全国の諸藩は佐幕か勤王かで揺れており、多くは日和見な態度をとっていた。 その中にあって請西藩1万石、若干二十歳の若き殿様、林忠崇は徳川宗家を守りたいという一心で最後まで佐幕に徹した人だった。 領民に見送られながら陣屋を出陣した忠崇は旧幕府の遊撃隊と行動を共にし、小田原で官軍と激突、その後も奥羽を転戦し、戊辰戦争後は新政府に仕え、神職などを勤めた。 昭和16年、94年の生涯に幕を閉じた林忠崇とはどういう人だったのか。戊辰戦争時の忠崇のとった行動、その後、明治・大正・昭和と忠崇はどんな人生を送ったのか。 最後の殿様である請西藩主林忠崇にスポットを当て、そこから幕末の動きが分かる一冊である。
中央公論新社
奥羽越列藩同盟 (中公新書) 戊辰戦争―敗者の明治維新 (中公新書 (455)) 幕府歩兵隊―幕末を駆けぬけた兵士集団 (中公新書) 孝明天皇と「一会桑」―幕末・維新の新視点 (文春新書) 会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書)
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